国産綿ファームレポート@栃木県佐野市|アバンティコットン倶楽部
5年目のアバンティコットン倶楽部、収穫の秋を迎えました。試験圃場として「生育研究」「カーボンクレジット化実験」など様々な取り組みを進めながら定点観測をしてきた、栃木県佐野市の川田ファームの生育の様子をお届けいたします。5月に種まきをしてから、畑の様子はどうなっているのでしょうか。
5〜6月「発芽」
5月~6月には除草・間引きで4度ほど畑に訪れました。5月11日の種まきから8日後に畑へ訪れると、種を持ち上げて顔をのぞかせる双葉たちの姿が揃っていました。ひとつの穴から1本だけ、はたまた10本以上発芽しているところも。みんなで種まきをしたので、ついつい重ねて蒔いてしまったようです。
7〜8月「開花」
厳しい暑さの中、7月は3度の除草を行いました。人間には過酷な環境ですが、コットンにとっては恵みの太陽です。日差しをたっぷりと浴びるほど生育がよくなります。今年は例年より早く成長し、7月上旬には花が咲きました。
コットンの花はクリーム色。花は1日しか咲きません。受粉をしたらピンク色に変わり、花は自然に落ちてしまいます。オクラ科の植物なので、朝顔の花にも似ています。
7月〜「結実」
花が落ちた後、受粉が完了た花から結実してコットンボールができます。例年8月ごろから膨らみ始めるコットンボールですが、7月18日に訪れた時にはすでにぷっくりとしたコットンボールができていました。史上最高に暑い夏は、史上最速の生育スピードです。
2025年度の生育傾向として、枝の下の方にコットンボールが多く実っています。数も多く、大ぶりです。もうひとつの傾向として、アジアの気候に適した「和綿」よりも、アメリカなど大陸気候に適した「大陸綿」の方が生育が良くスピードも早いのです。これには、例年の気候変動による地球沸騰化の影を感じざる終えません。
いよいよ、コットンがはじけ始めました!
8月13日、2025年度に川田ファームで初めて弾けたコットンボールを発見!コットンボールの中で育ったふわっふわの綿が殻を押し出し、ぱかりと割れる!力強さを感じる光景です。
ここからアバンティコットン倶楽部担当の川邉を中心に、忙しい収穫の時期が始まります。弾けたコットンボールをそのまま収穫しないでおくと、雨が染み込んだり虫が入ってしまうので、都度なるべく早く収穫していくことが大切になります。8月~9月には摘心・除草作業を4日に分けて行いました。
みなさんも
オーガニックコットンファームに
\ 行ってみませんか?/

「アバンティコットン倶楽部のオーガニックコットンの圃場に行ってみたい」「コットンの収穫をしてみたい」「さまざまな品種のコットンを見てみたい」「服がどうやってできるのかを体験して知りたい」という方は、ぜひアバンティのスタッフとオーガニックコットンファームに行ってみませんか?どなたでも、お子様も、ご参加いただけます。
畑には随時訪れていますので、日程をご案内させていただきます。参加ご希望の方はアバンティコットン倶楽部までご連絡くださいませ。
アバンティコットン倶楽部とは
2011年に本格スタートしたアバンティの国産綿復活プロジェクト。現在0%である日本の綿花自給率を1%にすることを目標に、2021年にはアバンティコットン倶楽部として全国のみなさんと連携して綿花栽培を開始しました。メンバーは農家、福祉施設、企業や百貨店などの商業施設、学校、美術館、など多岐に渡ります。
2023年11月 栃木県佐野市川田ファーム「コットン収穫祭」
2024年11月 栃木県佐野市川田ファーム「コットン収穫」
2025年5月 栃木県佐野市川田ファーム「種まき」
はじまりは土、そして種。
It starts with the Soil and the Seeds.
アバンティは 大地から再生まで、オーガニックコットンのすべてを シームレスにつなぐ企業です。









