COTTON JOURNAL

アバンティが「社会デザイン大賞」を受賞しました

株式会社アバンティは、このたび 2025年度 社会デザイン学会「社会デザイン大賞」 を受賞いたしました。
日頃より私たちの活動を支えてくださる皆さまへ、心より感謝申し上げます。


社会デザイン賞は、これからの社会のあり方を模索し、未来へ向けた創造的な実践を続ける研究者・団体を顕彰する賞です。
アバンティは、創業以来取り組んできたオーガニックコットンを軸としたサステナブルなものづくり、そして 作り手・売り手・買い手・社会の「四方よし」 の実践が評価され、このたび大賞受賞の運びとなりました。


世界の綿花生産が多くの課題を抱える中で、アバンティは1985年より一貫して、持続可能なサプライチェーンの構築や、国産オーガニックコットンの再生・循環型プロジェクト、被災地支援などに取り組んできました。
今回の受賞は、これまで共に歩んでくださった生産者の方々、お取引先さま、そしてお客様とともにいただいた賞だと感じております。


授賞式および記念講演は、以下の日程で開催されます。

授賞式・記念講演会

日時 :2025年12月14日(日)15:15〜17:00
場所 :立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階
参加費:無料(一般参加可)
主催 :社会デザイン学会


一般参加のお申し込みはこちら:
https://forms.gle/fYh2rdi1W23GB2Uu8


社会デザイン学会のリリースより

一、社会デザイン賞の目的とねらい

パラダイムの大きな転換期にある現在、これからの社会デザイン(新しい生き方、新しい社会のあり様など)を模索し、社会の生き残りと再生を考えるにあたって必要とすべき
<知>や<技>の形成に寄与する優れた研究者および実践者に対して褒賞を与え、今後の研究や活動の一層の発展を応援することを目的とします。これにより、「社会デザイン学」の更なる深化と発展が図られることを期待します。


一、選考委員

菊地 栄 立教大学兼任講師
栗原 彬 立教大学名誉教授
近藤 誠一 国際ファッション専門職大学学長/(元)文化庁長官
塩月 亮子 跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授
橋本 佳子 映像プロデューサー
細田満和子 星槎大学教授共生科学部教授
宮崎 正浩 社会デザイン学会会長/跡見学園女子大学特任教授
山極 清子 株式会社WIWIW 取締役会長


一、本件に関する問合わせ・取材申込先

〒102-0073 東京都千代田区九段北1-15-2 日本法制学会気付
メール:info@jssds.org
電 話:03-6822-9901
H P: https://www.jssds.org/


一、社会デザイン賞 選考理由

社会デザイン大賞 株式会社アバンティ(代表取締役 奥森秀子)

株式会社アバンティは、オーガニックコットンを軸としたソーシャルビジネスの先駆者として、日本の繊維産業に新しい方向性を示してきた企業です。1985年の創業当初から一貫して「作り手・売り手・買い手・社会の四方良し」の実践を理念としてきました。以下、アバンティのこれまでの活動の要点を、3つの点から紹介します。


1.オーガニックコットンのブランド化
オーガニックコットンは綿花の世界的シェアーの約1%に満たないと言われ、日本ではほとんどを海外からの輸入に頼っています。そうした中で同社は、初代代表取締役社長・渡邊智惠子氏のビジョンのもと、日本で初めてオーガニックコットンを輸入し、持続可能な繊維産業を切り拓いてきました。単に原料を調達するのではなく、農家と直接つながり、国内で糸・生地・製品生産まで一貫した供給体制を確立し、“顔の見えるサプライチェーン”をつくりあげました。
2. 経営面での黒字化戦略
環境や人権を優先するエシカル製品はコットンに限らず、一般には黒字化や継続が難しいとされますが、同社は独自の事業戦略により安定した黒字を実現している点が高く評価できます。また、女性中心のチームで運営されてきたことも、ジェンダーの視点で市場を開拓できた要因としてあげられます。
3.持続可能な社会へのメッセージ性
世界の綿花栽培の多くが、農薬や化学肥料の大量使用、児童労働などのさまざまな問題を抱える中で、同社は社会的貢献事業に取り組んできました。2011 年の震災後には、原発事故によって汚染された農地を再生するために、福島で綿花を植えるプロジェクトを立ち上げ、地元の人々の大きな支えになりました。2023年からは国内で栽培したオーガニックコットンを、自社製品に混用する実践を開始。2030年には国産綿混率2%を目指しています。また、女性の自立支援、環境保全、社会的包摂といった社会的価値を創出するソーシャルビジネスにも積極的に取り組んでいます。
大量生産・大量廃棄が大きな問題となるファッション産業で、使わなくなった衣服や布製品を回収する「コットンバンク」や、古い布を再生する取り組みなど、サーキュラーエコノミーの実現に向けた試みもしています。
環境・社会課題の解決と女性雇用拡大によるジェンダー平等など、オーガニックコットンを通じて、持続可能な社会へメッセージを送る同社の実践は、社会デザイン学会賞にふさわしい取り組みであると判断し、社会デザイン賞大賞といたします。


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