研修旅行で高知県へ行ってきました

2025年7月、蝉が鳴き始め本格的な暑さになりました。この7月にアバンティ本社とプリスティン路面店は2日間のおやすみをいただき、毎年恒例の研修旅行に行ってきました。今回の旅のテーマは「生きる根っこを強くする。」行き先は、奥森がいつかみんなで行きたい!と熱望していた、海と豊かな自然が自慢の高知県です。
今回は、「Tシャツアート展」や「アバンティコットン倶楽部」でもご縁をいただいているNPO砂浜美術館さんを中心に、土佐和紙、製塩など、高知のものづくりの現場や産業としての発展への思いを学ぶほか、砂浜美術館のある黒潮町の『海と水の町』ならではの意識と行動を知り、自分たちの『生きる根っこを強くする』を考えるワークショップを行いました。
体験して学び、大いに食らう!
当日は雨の予報でしたが、高知に着くと雨上がりの空!お天気にも恵まれました。
高知といえば、海、カツオです。高知の食が集まる【ひろめ市場】をはじめ、地域の交流拠点である【集落活動センターであいの里蜷川】で地域のみなさまが作ってくださった昼食など、美味しいかつお料理を堪能しました。宿泊先の【ネスト・ウエストガーデン土佐】では、スタッフの皆様のご厚意で、なんとカツオの藁焼きをその場で体験!土佐ならではの豪快な料理に、皆で感激しました。
砂浜美術館の「遊び心」と「考え方」にふれる
砂浜美術館とのご縁は、今から26年前にさかのぼります。ファッション産業が地球環境に大きな影響を与えている今、私たちが考えたいのは、つくる責任はもちろん、つくった後の責任です。そんなアバンティの考えに共感いただき、「Tシャツアート展」で使用されるTシャツの素材をオーガニックコットンに変更。現在では「アバンティコットン倶楽部」の一員として、国産綿づくりにも一緒に取り組んでいます。今回の研修旅行では、アバンティのスタッフみんなで、砂浜美術館で行う事業の考え方や、想いを学びました。
持続可能な事業は、土地や自然「生きる根っこ」をよく理解すること。
高知県黒潮町にある砂浜美術館は、建物のない美術館。全長4キロメートルの美しい砂浜を「美術館」と捉え、「美しい松原」や沖合に現れる「クジラ」、産卵に訪れる「ウミガメ」、貝殻を探す「子どもたち」、漂流物、風と波が描く模様、そして小鳥の足あとまでも、すべてが展示作品となるのです。
砂浜でのイベント運営にとどまらず、地域の学校と連携した国際理解プログラム、オーガニックコットン栽培、ホエールウォッチング、防災への取り組み、公園管理、地域テレビ番組の制作(すなび映像部)など、住民と共に地域の魅力を高めていく幅広い活動が行われています。
私たちはこの訪問を通じて、砂浜美術館が実践する“あるものを生かし、発想を転換して考える”という姿勢にふれ、その遊び心と考え方の豊かさに、持続可能な未来をつくるヒントを見つけたように思います。
豊かな自然を生かした地場産業に触れる
高知には、自然の恵みを活かした地場産業が数多くあります。たとえば、土佐和紙や製塩など。山から海へと流れる養分により、海の生き物や農作物も豊かに育まれる環境が整っているのです。
今回訪れた紙産業技術センターや月海製塩では、長い歴史の中で育まれてきたものづくりの背景と、自然と共に歩む姿勢を教えていただきました。
砂浜美術館の「館長」として親しまれているクジラも、そんな豊かな自然の象徴。自然と人、ものづくりが調和している高知の姿は、私たちのこれからにも多くの示唆を与えてくれました。
「しあわせが循環するものづくり」への気づき
今回の旅は、私たちの掲げる「しあわせが循環するものづくり」へとつながるヒントに満ちていました。参加したショップチームのスタッフそれぞれに、心に残る気づきや発見があったようです。
みなさんが強く持っていたい『生きる根っこ』は何でしょうか。日々の食や、身にまとうものーー暮らしの中にも、きっとその答えがあるかもしれませんね。
旅の様子とスタッフのリアルなコーディネートを動画でご紹介
YouTubeでは旅の様子やスタッフが実際に着てきた服をご紹介しています。ぜひご覧くださいませ。