#ものづくりストーリー

22世紀ベビー肌着ができるまで


赤ちゃんを想う、究極の素材と仕様。

今回は、プリスティンベビーから2019年にデビューした「22世紀ベビー肌着」できるまでを取材しました。
すべてのものには生まれてきたストーリーがあります。

みなさまの手元に届くまでに辿ってきたものづくりの様子を、少し覗いてみませんか。

22世紀ベビー肌着とは

糸や生地から、2年の月日をかけて開発した新生児肌着シリーズです。


「22世紀に命を繋ぐ赤ちゃんに、より良い未来が残せますように。」そんな願いを赤ちゃんが生まれて初めて着る肌着に込めました。

インドのオーガニックコットンを使っています。

原料には、インド産のオーガニックコットンを使用しています。

インドは世界で最もコットンの生産量が多い国ですが、そのほとんどは遺伝子組み換えの種子が使われています。

さらに、インドでは今も約35万人の子どもたちが綿畑で児童労働を強いられている現状があります。


私たちは、児童労働のない畑で育ったインド産のオーガニックコットンを使用しています。これは、児童労働のない未来を目指すこと、そして遺伝子組み換えをせず、安心して暮らせるきれいな大地を守ることにつながります。


世界中の子どもたちが健やかに暮らし、幸せであってほしい。そんな想いを込めて、インドのオーガニックコットンを選んでいます。

赤ちゃんを想い、やさしさを込めて作りました。

生まれたての赤ちゃんの肌は、とても薄くデリケート。

まだ上手に体温調節ができずたくさん汗をかくため、一日に何度も肌着を着替えることで肌を清潔に保ちます。

そんなお肌を優しく包み込む新生児肌着はNext skin/第二の肌とも言われるように、赤ちゃんにとって大切なものです。

プリスティンの新生児肌着は、オーガニックコットン100%塩素系漂白剤、定着剤、蛍光増白剤、防縮剤などの薬剤を使わず、すべての工程において環境にやさしい方法を選んで作っています。

縫製を手がけるのは、プリスティン製品・オーガニックコットンを専門に縫ってくださっているナカガワホウセイさんです。新潟県からジェットフォイルで1時間かけてたどり着く佐渡島。きれいな海に囲まれたその風景には、特別天然記念物であるトキが降り立ちます。

裁断・縫製の様子を見に行きましょう

生地の裁断

生地を裁断機でならして広げます。

生地が何枚か重なったら、パターンと呼ばれる型紙をなるべく残布がでないように配置して生地に形をなぞり、赤ちゃんの小さなパーツの裁断でも小回りのきく糸鋸を使って、手作業で裁断していきます。

袖を縫製

コンビ肌着の袖を縫っていきます。22世紀肌着の袖付は、赤ちゃんの体の動きに柔軟に沿うような立体的なパターンにこだわっているため、カーブの力加減が重要です。

縫い代が肌に触れないように縫製することで、赤ちゃんの肌にストレスの無い着心地を追求しています。

重ね着をする機会の多い短肌着の袖口は、ロック始末でフラットにしています。ベビーの製品はサイズが小さく難しい縫製ですが、熟練の縫製士さんによってきれいに縫い進められてゆきます。

ひも付け

前開きの肌着を止めるためのひもを、身頃に縫い付けます。このひもも肌着のために開発したもの。しなやかで結びやすく、柔らかくて丈夫なテープを作りました。

22世紀肌着は前見頃の打ち合わせを深くすることで、赤ちゃんの成長に合わせてひもを調節しながら長く着られる、お母さんにもやさしい仕様にしています。

生地端の始末

いよいよ、手先の繊細な力加減が特に重要となる工程へ。専用のミシンを使い裁断端を生地で包み込む、バインダー始末をします。

フラットに仕上げるため程よく力を抜きながら、絶妙なカーブが縫い進められてゆきます。バインダーは縫う人が変われば癖が変わるほど、力加減が繊細に出る作業です。同じクオリティを保つためにもひとりの縫製士さんが同じバインダーの工程を担当しているそうです。

箇所によって、縫製糸の糸番手も変えています。

22世紀肌着の着心地へのこだわりは、このような縫製士さんの技術はもちろん縫製糸の太さを使い分けていることもポイントです。
生地を縫い抑えている「振り糸」の糸番手を細くすることで、縫い目の凹凸が出ないようにしています。他の縫い目も同じく、箇所によって縫製糸の糸番手を使い分けています。

ブランドネームをつける

いよいよ縫いの仕上げ工程、ブランドネームを付けます。
肌に触れない外側に縫い付けるために、洗濯表示もブランドタグとしてデザインしました。

プランサーをつける

足口を止めるプランサーというボタンも付けます。頑丈に付けるために、プレス機で強力な力をかけています。

仕上げのスチームと袋詰め

縫製が終わり、最後の仕上げです。代表の門野さんが、1枚ずつアイロンでスチームをしながら整えます。そして丁寧に袋詰めされた22世紀肌着は、検針機に通したのち出荷され配送センター・プリスティンのお店に届きます。

丁寧な縫製に心を込めて。


以前取材した際に、ナカガワホウセイのみなさんはこう話してくださいました。「私達は商品が出来上がると『いってらっしゃい、可愛がってきてもらうんだよ』と思いながら送り出すんです。」

「オーガニックコットンで、究極の着心地にこだわる。」そんな難しさや手間のかかるものづくりの中でも、これだけ心が通うことには、理由がある。そう思わせてくださる工場さんが、ナカガワホウセイさんです。

 

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