厚手おやすみソックスができるまで

履き心地のやさしさに込められた技術
プリスティンのロングセラーアイテム「厚手おやすみソックス」ができるまでを取材しました。
すべてのものには生まれてきたストーリーがあります。
みなさまの手元に届くまでに辿ってきたものづくりの様子を、少し覗いてみませんか。
厚手おやすみソックスとは
その名の通り「寝るときにぴったりの靴下」。
普通の靴下では口ゴムがきつく都合が悪い、ならばあえて口ゴムの締め付けを抑えて血行を妨げないやさしい靴下を作ろうと生まれたアイテムです。

長野県長野市へ
上田から、しなの鉄道に揺られ20分、千曲川の近くの工場で作られています。
「生活に溶け込んでいる靴下だからこそより良い商品を」との想いで靴下づくりに励んでいらっしゃいます。

編み立ての様子を見に行きましょう
厚手おやすみソックス、大解剖。
肌にあたる裏側は、ふわふわなパイル(ループ状の糸)編みになっています。パイルがやわらかく肌を包み、その厚みがルームソックスとしても使っていただく際に良いクッションとなります。また、足の甲の部分は足さばきが良いようにパイルではない編地になっています。かかとの部分の立体の丸みも十分に取っているため、かかとがしっかり入って履き心地が良くなっています。

ゆっくり少しずつ、時間を掛けて編み立てる。
パイルの編み目、糸が丸くループ状になっている様子、見えますでしょうか。
使用しているのは、編み針が176本の機械です。
この176本というのは靴下ではハイゲージに近いミドルゲージで、このゲージと糸の太さなどのバランスがピタッとうまく組み合わさることで、良い編地ができ、履き心地の良い靴下になるのです。

細長いのが針、プレート状のものがシンカーという部品です。針やシンカーのどこに糸が引っかかるかを調整してパイル編みにしたり、通常の編地に切り替えたりをしています。176本の針と176枚のシンカーを使って片足のソックスが約8分ほどで編まれていきます。

編み終わりは不思議な形!
このような状態で編み機から出てきます。足口は編み機で袋型に編まれています。つま先はまだ穴があいている状況なので縫製に移ります。

一足一足、セットします。
つま先の縫製をします。つま先のあいている部分を、きちんと編み目に合わせて機械に入れると、機械が縫製&縫い代の裁断をします。編み目を合わせる作業が大変ですが、とてもスピーディーに作業されていました。

縫製のあとセットとよばれる工程に移ります。
靴下型のプレートに靴下をはめて、
圧力と熱と蒸気をかけます。そうすることで形状が安定し、編み目が整います。

毎日履くものだから、どんな靴下も作ります。
発売より15年近く経つ「厚手おやすみソックス」。
糸の状態を見極める原料の担当のかた、糸に寄り添い機械を調整して編む工程の担当のかた、
長年に渡り、おやすみソックスを作り続けてきていただいた工場の皆さんにご案内していただきました。
