ものづくりストーリー

布おむつができるまで


赤ちゃんに気持ちよく、お母さんに安心して使ってもらえるように

プリスティンの「布おむつカバー」と「わ型おむつ」ができるまでを取材しました。

すべてのものには生まれてきたストーリーがあります。

みなさまの手元に届くまでに辿ってきたものづくりの様子を、少し覗いてみませんか。

だから「おむつ」を作っています

紙おむつ全盛のいまだからこそ、布のおしめは見直されています。

紙おむつで育った子供は、おむつがとれる時期が3歳頃であるのに対し、布のおしめの場合は2歳が平均。

この1年の違いは、資源の問題、経済的な側面からみても大きな時間です。

また、赤ちゃんのころ、お母さんにいつもお尻のことを気にかけてもらうことで、子どもはこころの安定を得ると言われています。

いつも自分のことを見ていてくれる安心感。

おしっこが出そうになったらお母さんに言える安心感。

それがひいては、大人になってからの、こころと身体の健康に影響してきます。

布おむつのカバーは熊本県天草で

訪れたのは、熊本県天草。ずっと布おむつカバーをメインに作り続ける、日本国内でも珍しい工場。

特にベビーのおむつを専業で作る工場は、今ではまれな会社なのです。

立体が難しい布おむつ。美しく仕立てます。


赤ちゃんのお腹にあたるバインダー部分

赤ちゃんへの肌あたりを考えて、中にゴムを入れずに、生地のテンションでフィット感を調整しています。

より漏れにくくお母さんに安心してお使いいただけるようにマチの部分も職人の手によってひとつひとつ丁寧につけられています。

赤ちゃんのおしりを守る、おむつカバー

みんなを見守る目線が優しい工場長をはじめ、本当にあたたかい人が多く、初めてお会いしたのに親戚のおじさんおばさんの元を訪れたような気持ちになりました。

ちっちゃな赤ちゃんのおしりを守るこの布おむつのカバーには、大きな優しさとたくさんの人の手が携わっているんだな、と感動しました。

わ型おむつは滋賀県高島市で

滋賀にあるこの工場は、シャットル織機で生地を袋状に織ることのできるユニークな工場。春夏の生地でおなじみ、マスダ織物さんです。

チューブ状の袋生地、例えば、粉塵の収集ダクト袋や消防車の放水ホースといったわたしたちの暮らしを支えるものとして使われています。

ドビー織機でつくられる生地はポコポコとした凹凸があり、表情があります。


なぜドビー織りをプリスティンのおむつに採用しているか、それは生地表面の凹凸に秘密があります。

凹凸していることにより肌にベタッと張り付かないので通気性がよく、赤ちゃんの繊細な肌にやさしいのです。

そして、その柔らかさと薄さもおむつに使われる理由。

洗うごとに柔らかくなる生地。毎日使うおむつだからこそ、こだわった生地を使いたいですよね。

ドビー織機に使われる穴のあいた紋紙(パンチカード)。わ型にするために、37.5cmごとに生地を裁断する目安のラインを入れる設計をした、とっても長いパンチをおこしてもらいました。

この長いパンチカードを織機に設置するための、特注のパンチ置き台も作ってもらっています。

布おむつを使った方からのお声

「PRISTINEさんの布おむつ一式を愛用しております。

カバーは漏れず 洗濯後も乾きやすいので助かっています。輪おむつはとても柔らかく滑らかで おむつかぶれなく過ごせています。

そして 排便後もスルリと汚れが落ちます。 紙おむつから布おむつへ変えてから 便秘だった子どもが1~2日に1回は排便があります。

紙おむつ使用後はお腹や太ももが赤くなることがありましたが 布は全くそんなことはありません。

お洗濯が大変かな~?と思っていましたが オーガニックコットンに触れ畳んでいるときや 風に揺られているおむつを見ると

とても幸せな気持ちになるので 全然大変ではなく むしろ楽しいです。

布おむつは子どもの排泄量や間隔、体調の変化などを把握しやすいです。」

今日は「布おむつカバー」「輪型おむつ」をご紹介しました。カバーもおむつも両方オーガニックコットンで、赤ちゃんのおしりも気持ちよく過ごしていただけることでしょう。

ぜひ使い方は動画もご覧くださいね。


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